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オラクルサービスChainlinkを活用したダイナミックNFTの基礎開発ガイド(2023年11月発行)

MCBリサーチ(Tech):Chainlinkオラクルを活用したダイナミックNFTの基礎開発ガイド.pdf

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目次
・DNFTとは?
・DNFTの使用例
 -ラメロ・ボールNFT
 -サガン鳥栖ファントークン
 -レコチョクチケット
・DNFTのコード開発
・オラクル:Chainlinkとは?
 -Chainlinkが提供しているサービス
 -Chainlinkの使用方法
・実際にDNFTを作ってみた
・DNFTのガス代について
・最後に

DNFTとは?
 DNFTとはDynamic Non Fungible Tokenの略称であり、日本語では動的NFTと呼ばれています。このDNFTは、従来のNFTの「固有の価値を持つデジタルデータ」という性質を保ちつつ、外部条件によってデータを更新する機能を持ち、動的性を兼ね備えたNFTのことを主に指します。
 本来NFTはミント(発行)された時にそのトークンのメタデータ(画像やその他NFTに関連する情報)が一つに定まり変わることがないのに対して、DNFTはスマートコントラクトによってNFTのメタデータを変更することができるようになります。
 このようなデータの更新ができるということは、会員権のグレードやゲームキャラクターの能力などステータスの変動が起こるものや、不動産・自動車など時間やメンテナンス歴などで状態が変化するものをトークン化する際に有用であり、NFTの活用方法に大きな可能性をもたらします。
 簡単な例を示すと、下の図のように講演会の入場券を来場によって変化するDNFTとして発行する場合、単に入場券を購入したことだけでなくその講演会に参加したことも入場券のNFTによって証明することができ、参加者は講演会の記念としてDNFTを受け取り、楽しむことができます。

オラクル:Chainlinkとは?
 ブロックチェーンは原則ブロック上に記録されていないデータにアクセスしたりプッシュしたりすることができない孤立したネットワークです。そのブロックチェーンが実用的に利用されるためには、ブロックチェーンを外の世界と繋げる必要があります。
 例えば、金融スマートコントラクトではマーケット情報や決済情報などを必要とし、保険スマートコントラクトでは保険金の支払いを決定するために健康データやイベント情報などを必要とするなど、外部との接続は異なるテーマごとに必要不可欠な要素です。
 その外部との接続を実現するのが「オラクル」であり、オラクルがブロックチェーンと外部との情報のやり取りを仲介することでスマートコントラクトの利用範囲を拡大します。
 ここで重要となってくるのはオラクルから取り込まれたオフチェーンデータの信憑性の確保と、また単独のオラクルを活用する際に懸念される単一障害点という二つの課題です。この二つは「オラクル問題」と呼ばれます。オラクル問題の解決方法をめぐる議論の詳細はここでは割愛しますが、特定の機関に依らず検証レイヤーとデータソースを分散化することでオンチェーンに取り込むデータの信頼性を向上させようとする様々な取り組みが行われています。
 Chainlinkは先に紹介した二つの課題の解消に取り組む業界最大手のオラクルプロトコルです。複数のサービスの運営をしており、その中には任意のAPIからデータをオンチェーン上に取り込んだり、コントラクトの自動化などDNFTに活用できるものが多くあります。

実際にDNFTを作ってみた
 これまでに紹介したDNFTとChainlinkのサービスを使用して、マネックスクリプトバンク独自に簡単なDNFTを作成してみました。
 このDNFTはChainlinkのData Feedによってビットコインの価格データを日次で取得し、前日と比較した上昇率、下落率に応じてメタデータが変化します。
 具体的にはビットコインの価格が前日から5%以上UP、3~5%UP、ほぼ横ばい、3~5%DOWN、5%以上DOWNの5段階でブルベア指数をモチーフとした絵柄が変化するDNFTとなっています。

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